レバイン式の旅育

子育てと旅を合わせて、「旅育」という言葉があります。旅が人に大きなインパクトや影響を与えることは皆さんも経験としてあると思います。机上で知識を得るだけでなく実地で感じることはとても価値があると思います。

私自身、父が旅行好きだったので、小さい頃から色々な場所に行き、影響を受けていました。

家族旅行の思い出

旅程はほぼ父が考えて、事前に舞台となった映画を見たり、歴史的・地理的背景を知ることができるよう話してくれたのも父でした。(ただ、グルメ情報はあまりなかったです。笑)

皆さんにとって、初めての大きな旅行はどこでしたか。覚えていますか。

私は小学校1年生の時に初めて飛行機に乗って沖縄に行きました。鉄の塊が浮くなんて怖くて、両親には行きたくないと訴え、お気に入りのぬいぐるみをギュッと持って飛行機に乗ったのを覚えています。

今の我が家の旅育

さて我が家は久々に家族旅行に行ってきました。

毎年、お盆とお正月、実家に帰るのがほぼ旅行状態なので他の土地へ行くということができていなかったのですが、今回は友人に会う、そして夫の出張に付いていくということで大阪と沖縄に行ってきました。

今回は旅行体験から、子供と会話したことをシェアしたいと思います。

出発前から旅育を始める

旅程を決める段階から子供関わるのが理想ですが、今回は完全に親側の理由で一緒に行こうという流れで決定しました。

POINT

子供も旅行に行くメンバーなので事前に話をする機会を設けてみて下さい。少し情報を入れるだけでワクワク感が違いますし、親の気持ちを話しておく(ここに行くのを楽しみにしている等)のも大事です。

出発前:語りかけのアイディア(旅行先別)

語りかけ(大阪)
お母さんの友達がオーストラリアから赤ちゃんを連れて帰国しているよ、今が会えるチャンスだから大阪に会いに行きたいんだ。
去年は東京に来てくれた友達だよ、赤ちゃんを抱えての移動は大変だし、今度は私たちが行きたいなって思っている。
大阪にはUSJっていうテーマパークがあって○○くんが好きなJawsのアトラクションがあったり、他には海遊館っていう大きな水族館があって、そっちにもジンベイザメがいるよ。
大坂城があるね、お父さんはお城が好きだから行きたいかな!
○○くんはどこに行きたいかな?一緒に考えていこうね!(野球少年なので阪神のグッズが買いたいという希望でした)

その他、大阪で有名な食べ物(お好み焼き、串カツ、たこ焼きなど)の話や地図を見て場所を確認したりしました。

語りかけ(沖縄)
お父さんがお仕事で沖縄に行くよ。せっかくだからお母さんもお休みをとって一緒に行こうと思う。皆で行くのはどうかな?お母さんは小1の時に初めて沖縄に行ったんだよ。
飛行機が怖くって反対したんだよね。乗ったら楽しくって全然大丈夫だったんだけど!
お母さん、沖縄の友達にも会いたいから連絡してみるね!沖縄は日本で一番南にあるでしょ、気温は暖かいはず、どんな感じかな?
沖縄に住んでいる蛇の種類ではハブがあるね。これはちょっと怖いけど見に行きたいな。
美ら海水族館という大きな水族館があって、そこは行きたいね、そこにも大阪と同じようにジンベイザメがいるよ!日本では大阪と沖縄だけ飼育しているんだよ。でも地図を見ると那覇から遠いんだね、レンタカーで行った方がいいね!

沖縄の食べ物(海ぶどう、サーターアンダギー、沖縄そば、ちんすこう)なども話しました。

旅行中の旅育

POINT

旅行中:語りかけのアイディア(旅行先別)

子供は実際にその土地に立って違いを全身で感じていますが、言語化するところはまだまだ今からです。親が話かける時にちょっとだけ意識しておく程度でOK!

語りかけ(大阪)
大阪の街も東京と変わらない位、大きな街だね!
高速道路も東京と同じように複雑、迷いそうだなぁ
大阪のお好み焼き、私たちは選ぶことが少ないけど、こんなにフワフワなんだね、こっちも美味ししね!〇〇君はどう思った?いつも食べる広島のお好み焼きとどっちが好きかな?
エスカレーター、大阪では右に立っているね、東京とは反対なんだね、確かにこっちでも良いはずなのになんで違いが出たんだろう、面白いね
こうやって日本の中でも場所によって違いがあって良いね、楽しめるね!こうやって周りを見て発見するのが面白いな!

沖縄に行く場合は、こういう語りかけができます。

語りかけ(大阪)
わぁ、海の色が違うね、透明感がある!珊瑚が住んでいて、呼吸していて海をきれいにしているんだね。沖縄の言葉で美ら海って呼ばれているよ。美らは美しい、キレイっていう意味だね!
家やお店の門を見てごらん!シーサーっていう守り神がいるよ!神社にも狛犬があるように、沖縄の家はシーサーが守ってくれているんだね、東京と違うけど、色や形もそれぞれあって素敵だね。よし、沖縄にいる間はシーサー探しをしよう
沖縄ってこんなに暖かいんだね、花粉も感じないなぁ、住みやすそうでお母さん気に入ったよ。○○君も沖縄に住むの良いなって思う?
沖縄の道路には英語もたくさん使われているんだね、大きなアメリカの基地があって多くのアメリカ人が住んでいるから、こんな風に表示されているんだろうな。アメリカ人の人たちはこれで分かりやすいから助かるね。東京も外国人は多いけど、沖縄の方がもっと多く感じるよ、道路でも違いを発見できたね、面白いな

皆さんも子供と何気ない会話をいつもしていらっしゃると思います。それで全く問題ないのです。少し意識したいことは、子供も旅行メンバーなので、友人と旅行に行く時と同じように説明したり、その土地でやってみたい事を聞いたりしてみて下さい。そして旅は非日常でいつも見ている世界との違いに気が付くチャンス!目の前に見えること、感じたことを言葉にして子供とシェアしていきましょう。子供も多様性を肌で感じているはずです。

帰宅後の旅育

子連れ旅は体力勝負で、帰宅直後は洗濯物の山もありますね。後日、落ち着いてからで良いので印象的だった場所ベスト3や美味しかったものを一緒に話すのがオススメです。写真を見ながら話すのも良いですね。その時のことが思い出されます。

こうやって楽しいと感じた気持ちを親子で言葉にして積み重ねていきましょう!これは自己肯定感の向上にも繋がります。

実際には兄弟喧嘩もあったり、子連れ旅は色々と予定通りにいかないこともあります。それも含めて思い出です!親にとって子供との旅行は期限付き。交友関係も広がり、大きくなると中々一緒に旅行の機会は少なくなっていきます。子連れ旅、私もまだまだ楽しみたいです!

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