1分で子どもに「同意」について教える方法

米国でバズったインスタの動画

「子育て×同意」は、ここ数年、日本でも注目されるようになった課題です。

先日、私のインスタグラムに、アメリカで今バズっているこちらのサンタの動画をアップしました。

この動画で、アメリカの3歳の女の子がサンタの膝に「座りたくない」と言って、それを聞いたサンタが「その通り!自分の体のことは、サンタさんでも、誰でも決められない。あなただけが決められる」と褒めてあげました。

同意は英語で「Consent」と言いまして、多くのアメリカの親たちは、幼い頃から子どもに「同意」について教えます

日本では、性教育の延長線で同意について教えることが一般的だと聞いています。

確かに性教育の基本として、同意と境界線(バウンダリー)があり、性教育を教える時に、同意について話し合うことが大事です。

しかし、同意と境界線は、自己肯定感と自己価値に大きく影響するので、性教育の延長線だけでなく、理想は

同意って何?

まず「同意」とは、そもそもなんでしょうか。

アメリカの心理科学者や幼児教育者によると、子どもには以下の5つのことを教えることが大事だといいます。

子どもに教えるべきこと

「同意」はなんでそんなに大事?

子どもの自己肯定感形成のために最も必要なのは、

ことです。

子どもに「Good job!」とか「I'm proud of you!」などのような言葉をかければ、子どもの自己肯定感を高められると多くのブログで私も拝読しました。確かにこのような、いわゆる「マジックフレーズ」を子どもに語りかけないより、かけたほうがいいのは当然です。

しかし、このマジックフレーズだけではありません。自己肯定感は「自己」から始まるように「その人ひとりの自己認識と自分の価値意識」をどう作るかという、もっと深いところから始めないといけないのです。ちょっと説明しにくいことですが、アメリカで生まれ育った人は、本能的にこのことに気づいています。

私が運営しているレバイン式子育てアカデミーでは、日本の親御さんたちに日頃の子育ての中で具体的にどのように親子の「自分への理解」や「自己認識」「自己価値」をどう形成できるか、授業を通して教えていますが、こちらの記事では、まず「同意」にフォーカスして少しお話ししたいと思います。

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幼い頃から子どもに「同意」を教えることによって「あなたの体はあなたのものである」ことなどを教えることになり、その結果として「自分の価値」を本能的に理解できるようになります。

POINT

子どもの自己肯定感を本当に高めたいと思うなら、日頃の子どもたちとの接し方の中で親子で「同意」を意識しましょう

自分の体のことは自分で決める!と理解する人ほど、芯の強い人はいません!

「同意」を教える1つの簡単な方法

実は、小さなお子さんに対しても、自己肯定感につながる同意と境界線を簡単に、今日からでも教えられる方法がひとつあります。その場所はお風呂です

日本で多くのご家庭では、親子でお風呂に入ります。お子さんの体を洗うタイミングになったら、次の2つのことを必ず意識しましょう。

忘れないで!

親としては、子どものことを、つい「自分の延長線」として考えてしまがちです。しかし、子どもは親と違う全く別の人格です。別の命です。

自分の延長線として子どもと接してしまうと、子ども自身も「自分は誰?」などのような自己肯定感の基礎につながる要素について考える余裕がなくなってしまいます。

そう考えると、子どもの体を触る前には必ず何かを言ってあげることが求められます。これは「お子さんへの尊重」としてやるべきことです。

語りかけの事例

今度、お風呂に入った時に、このような語りかけをしましょう。

※おうち英語を実践されている親御さんのために、英語での語りかけ英語の音声ファイルをアップします。よかったら使ってみてください!

語りかけ①
はーい、パパ(ママ)が◯◯ちゃんを洗うね。いいかな?
Parent
Daddy's (Mommy's) gonna wash your body now. Okay?

これだけです!

0歳〜1歳のお子さんの場合

0歳〜1歳のお子さんは恐らく親の言葉を理解できないからあまり反応しないと思いますが、それでも言い続けましょう。自己肯定感は1日でできるものではなく、日頃の接し方でできるからです!

2歳のお子さんの場合

2歳のお子さんの場合は、0歳のお子さんより言語力が高いため、言い方をもう少しブラッシュアップできます。

語りかけ②
はーい、パパ(ママ)が◯◯ちゃんを洗うね。いいかな?これは◯◯ちゃんの体なので、この体のことは自分だけが決められるよ。
Parent
Okay, Daddy's (Mommy's) gonna wash your body now. Okay? Remember, this is YOUR body and yours only. Only you can decide what is okay and what is not okay.

「触らないで」と言われたら?

もしお風呂で、お子さんの体を洗う許可をもらおうとした時に「いやだー」と言われたら、体を触る前にこう説明しましょう。

2歳〜3歳のお子さん

語りかけ③
体を洗うと汚れとばい菌がとれる。だからママ・パパが◯◯ちゃんの体を洗うね。もしいやだったら、どの順番で洗うか、◯◯ちゃんが決めればどう?ええと・・・じゃあ、脚から洗っていいかな?どう?自分で決めていいよ!
Parent
You know, it’s important that your body stays nice and clean. By washing your body, we get rid of all the germs. So Daddy needs to bathe you. If it makes you uncomfortable, how about you tell me in what order you want me to wash your arms and legs. Let’s see…where should we start? How about your legs? Is that okay?

4歳〜のお子さん

語りかけ④
そっか。パパに洗ってほしくないのね。わかった。じゃあ、いいアイディアがある!◯◯ちゃんに石鹸を渡すから自分で洗ってみて?ママ・パパはずっとここにいるから洗いにくいところがあれば言ってくれればすぐに手伝う。どう?
Parent
You don’t want Daddy to help you wash up? Okay, I have an idea. How about I give you the soap and sponge and YOU try washing yourself? If you need help, I’ll be right here. Just tell me.

ぜひ、こういう語りかけをやってみて、お子さんに対して「尊重」と「自己価値」を見せましょう!

Remember...be kind. Change the world. Start at home!
(思いやりを持つ。世界をより良い場所にする。家から始まる。)

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