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親子で世界について話そう!
今日は、世界について親子でいろいろ楽しく話せる、とっても素敵な絵本をご紹介したいです!
この絵本をオススメする理由
オススメする理由はたくさんありますが、何よりも、この絵本を親子で読むと、
あらすじ
これは、実話に基づいて描かれた絵本です。
作者のナージャさんは、まだ幼い頃に、両親の海外転勤でイギリス・アメリカ・フランス・日本・ロシアの5つの国の5つの小学校に通うことになりました。それぞれの学校がどんなふうに違うのか、楽しく比較しながら、教えてくれるのです。
もちろん「◯◯国のほうがいい」といったようなことは書かれていません。ただただ、それぞれの違うところを見せるだけで、どれが好きでどれが嫌いかなどといった意見は読者に任せるという描き方になっているという、とてもグローバルな絵本です。
この絵本で学べること
ナージャの5つのがっこうを読めば、お子さんはもちろん親御さんも、学べること・考えさせられることがとても多く見つかります。
こちらの記事にそのすべてを書き切ることはできないと思いますが、せめて私が一番印象に残ったところだけでも、ここでご紹介したいと思います。
親子でナージャの5つのがっこうを読むと、世界のさまざまな国の学校について知ることができます。例えば、どういうご飯を食べるのかとか、どういう教材を使うのかとか、どう座るのかとか。それぞれの国についての情報量はわりと多めですけど、やさしくてわかりやすい文章と可愛らしいイラストがあるので、最後まで楽しく読むことができます。
子どもの「意見形成力」と「意見を伝える力」を伸ばすためには、世界についていろいろ情報を知っておく必要があります。
そしてそれは、大人でも同じです。例えば、何も知らないテーマについて急に意見を求められたら、皆さんも困りますよね?
子どもも当然のように困ってしまうので、お子さんがしっかりと自分の意見を持てるように、世界について、いっぱい話し合うことが大切です!
世界のさまざまな教室について見せてくれる絵本なので、読みながら「私はこういう教室が好き」とか「私ならこういう教室は苦手かも」というように、親子がそれぞれで意見を出しながら楽しく話し合うことができます。
5つの国のバリエーションも豊富で、それぞれの国についての情報や知らなかったことなど、教えられることもいっぱいあります。そんな内容に触れながら「正解のない質問」をお子さんに投げかけていくこともできます。例えば
・どの国の学校が一番楽しそうだった?
・どの国のご飯が一番おいしそうだった?
・明日から、ママの仕事で海外に行くことになったら、どの国に行きたい?
・ナージャはどの国の学校が一番好きだったと思う?
こういった「正解のない質問」を無限に投げかけながら、親子で楽しく話すことができるのです!
この絵本の一番素敵なところは「多様性」のメッセージです。
簡単にいうと「多様性」は、みんなの違いを認めて受け入れるという意味で、とても大切な言葉になってきています。海外では、ビジネスだけでなく教育や子育ての面でも、非常に大事にされているホットなキーワードです。
なぜ子育てという分野でも重要視されているかというと、多様性を意識していない環境で育てられた子どもは、学校や社会で「自分と違う人」と直面したら、相手の気持ちを考えずに、自分の意見や考えを無理に通そうとしがちだと思われているからです。学校ではもちろん、社会に出てからそんなことをしてしまったら、パフォーマンスや生産性に悪影響を及ぼしかねません。
グローバルな子育てでは、0歳から絵本や親子会話を通して「多様性」について考えることが基本のひとつです。
親子で「ナージャの5つのがっこう」を一緒に読めば、それぞれの国の、それぞれの学校の違いを見て「どれがいいのか」ではなく「いろんな学校があるといいね」といったような話ができるようになります。こうしたものの見方がまさに「多様性」を認め、受け入れるということです。
「いろんな形があっていいね!」というメッセージを教えてくれる貴重な1冊
アクティビティもある!
絵本の最後に2つのお描きアクティビティがあります。どれも、レバイン式子育てとして使っていただけます。なぜかというと、これらのアクティビティを通して、親子で想像力を使って正解のない形でいろんなことについて考えられるようになるからです。
読み方もいろんな形がある
世界についてお子さんに教えたい親御さん、そして「世界にいろんな形がある!」ことについてお子さんと話をしたいという親御さんには、強くこの「ナージャの5つのがっこう」をオススメしたいと思います!
この絵本の読み方はたくさんあります
▶ ひと通り最初から最後まで読む
▶ 図鑑のように1ページだけを読む
▶ 数ページを読みながら、親子で世界について話し合う
絵本の読み聞かせのひとつの目的は「親子で世界について知ること」や「親子で素敵な時間を過ごすこと」。そう考えると、この絵本の読み方にはいろいろなパターンが考えられると思います。
どれでもOKです! 皆さんの親子関係やご家庭の環境しだいで自由に決めて、この絵本を楽しく読んでいただければうれしいです。