前回の記事でレバイン式子育ての「エンパシー(EMPATHY)と日本の「おもいやり」の違いについて私の考えを書かせていただきました。エンパシーの重要性について子育てだけではなく、我々大人にとっても重要だと言われています。今回は親視点でエンパシーについての発見をシェアしたいと思います。
レバイン式子育てでエンパシーを重要視する3つの理由
大事な要素は沢山ありますが、レバイン式子育てで重視している理由を3つにしぼります。
1. エンパシーを発揮できる人は、相手への理解を深めることができ、人との衝突を減らすことに役立つため。
2. エンパシーを発揮できる人の方が、世界観と視野を広げることができて、新しい知識を得ることができるようになるため。
3. 「優しさ」(Kindness)の根っこにあるのはエンパシー。「優しい子を育てたい」親にとって「エンパシー」を教えないという選択肢はないと言われているぐらい大事なため。
この3点を見ても、子ども達だけではなく、大人にとっても重要なスキルであることが一目瞭然だと思います。
子育てだけでなくエンパシーが大人にとっても重要な理由
子どもだけでなく、エンパシーはビジネスの成功のカギとも言われています。
それは、エンパシーの高いビジネスパーソンに、多くのベネフィットがあることがHarvard Business Reviewや「Emotional Intelligence」(Daniel Goleman)というベストセラーで判明されたぐらいです。
その理由は4つあります。
1)コミュニケーション力の向上
エンパシーの高い方は、相手の顔の”意図”を読み取れて、より良いコミュニケーションがとれるようになる。
2)ダイバシティの向上
自分と違う背景と価値観を持つ人々の気持ちを想像することができるようになり、よりよく協働することができるようになる。ダイバーシティの成功のカギはエンパシーにあると言っても過言ではない。
3)ビジネス・イノベーションの向上
エンパシーを持つビジネスパーソンの方が、ターゲットと顧客のニーズを想像できて、必要となれる商品を開発できるようになる。
4)交渉力の向上
ビジネスで交渉する際、最も必要とされるスキル(相手の行動・意見・発言を予測すること)は、多くエンパシーから得られる。
親も子どもの見本になろう
こんなに沢山のメリットがあるのに私はこの「エンパシー」を「思いやり」と混同させていたため子どもに教える機会を自分で奪っていたことに気付かされました。
レバイン式子育てのエンパシーは、誰でも(資格なんて不要!)、いつでも、1日何回でも、子どもに教えたり、見本として見せたりすることができることを知れたのは自分にとって(もちろん子どもにとっても)大きな収穫となりました。
これからもレバイン式子育てを通してエンパシーで溢れる家庭が増えることを願ってます。